ツーリング倶楽部

磯者さんのお宅ですか ?

「 磯者 さんの お宅ですか ?」 

にぎやかな 声が 彼の声の後ろで 響いている。

居酒屋のようなところからかけているのか、

23時20分に 電話があった。

T からである。

聞き覚えの無い 声なので いたずらか と思い。

受話器の向こうに 2.・3 質問をしてみた。

確かに T 本人に 間違いない。

かなり 酔っている。

「 磯者 さんは 自営業ですよね ?  いいなあ 定年がなくて。」

「 バカなこと 言ってんじゃねぇ !  俺からしてみれば お前の 方が 数段いいに決まっている。  リストラに 会いさえ しなけりゃ ちゃんと 給料も 出るし ボーナスだって あんだろう !」

「 自営業は 明日の保証なんて どこにも ねぇんだぞ。」

半ば腹を立てながら 答えた。

彼は ツーリング倶楽部のメンバーで 私よりも 2才 年下だ。

しかも 以前住んでいた マンションを 売り払い 烏山に 戸建を買った リッチマンである。

同じツーリング仲間の S と 新宿で 飲んでいるらしいことが 彼の話の中から読み取れた。

彼の話をかいつまむと、 一緒に飲んでいるSが、子育てが終わる60歳ぐらいになったら、もう一度 「サンタマリア アイランド ツーリング 倶楽部」を 復活させたいので その気があるか メンバーに 確認しているとのことだった。

勿論 其のつもりだ 。

60歳といわずに 、 今すぐにでも バイクに 乗りたい。

現に 、ロングツーリングに耐えれるだけの 耐力を養う為に ジムに 通っている。

ちゃんと 食えるようになった暁には 大型バイクを買って ツーリングしてやる。

「 バイクを買ったときには 連絡してください。 私も バイク を 買って 倶楽部を 復活させます。」 

電話が 切れた。

内心 うれしかった。 まだ バイクに乗りたいという 意思が あったんだ。

よーし がんばるぞぉ 。  

「姉歯建築士のように 人をだましてまでも 稼いでやるぞお。」

それができれば とっくに 大型バイクに乗ってるっちゅうの。

磯者

昔 この バイクで 娘と ツーリングに いっていました。 (娘はYAMAHAの200CC )

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バイクの無いツーリング倶楽部

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 7月21日 ツーリング倶楽部のメンバーの飲み会が、四谷の焼き鳥「Ryoma」http://r.gnavi.co.jp/a558800/であった。

 このお店は、高校の先輩が店長をしており、いつ行っても客が満員でこの日も事前に予約を入れておいた。予約なしではとてもこの人数は入れない程繁盛しているお店だ。

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 この先輩は、 実を言うと高校の先輩だけではなく、漁師をしていた頃の仲間でもある。彼は、親父さんと弟の3人で、漁師をしており、鹿児島県の十島村にある 「 宝島 」近辺でよく出くわした事を記憶している。この島は「ガボテン島」と言う漫画に出てくる島にそっくりでこの島の名の由来も、「キャプテンキッド」が財宝を隠したと言う伝説から名がつけられたそうだ。また、彼の親父さんは、NHKで放映された「 田中一村の 」ドキュメント番組で 「一村 」の友達の漁師として紹介されていた。同じ漁師をしていたのに、東京で再会することになろうとは。

久しぶりに主要なメンバーが揃った。5年ぶりだろうか。

以前は、長野や東北までバイクを駆って、ツーリングしていたものだ。それと、年中行事として春のツーリングキャンプ。 クリスマスパーティをやっていた。 パーティに至っては、多いときには100人を超す大イベントだった。

その頃は殆どが独身で、既婚者は3人ほどであった。一人、又一人と結婚して、家庭を持つようになると、バイクを棄て、車に代わっていった。

 今回の集まりはメンバーすえおが、ブータンから夏休みで一時帰国し、又すぐに戻らなくてはならないとのことで、集合することになった。 彼は、土木のエンジニアで、いろんな国で仕事をやっている。すなわちいろんな国に彼と似た子供が存在する可能性が有ると言うことだ。 彼の話によるとブータンの人々の顔立ちは、奄美の人々に近く、着ている物も、日本の丹前に似ているらしい。この国は王国なので王様がいる。国内はとても清潔で、裕福では無いが経済大国の日本とは違い、ホームレスの人は皆無だと聞いた。日本と決定的にちがう点はと聞くと、向こうは一夫多妻制だそうで、同じ一夫多妻制でもちょっと事情が違うらしい。と言うのは、たとえば仮に3人姉妹中の一人を見初めたとしよう。めでたくその人と結婚したら、もれなく他の姉妹も妻としてついて来るそうだ。うらやましいような、恐ろしいような。

 集まったメンバーに質問してみた。「 この中でバイクに乗っている人? 」 誰も手が挙がらなかった。愚問であった。誰一人として、バイクに乗っていないのである。見回してみると確かに、ロングツーリングに耐えることの出来る体型の人間は、殆どいない。私も含め腹が出てきて、レーサータイプのバイクならタンクに腹を預けてのツーリングとなるだろう。そうで無いメンバーも体力が衰え、とてもツーリングなんて出来ないだろう。ロングなツーリングなどした日にゃ、一週間は、仕事を休む羽目になりそうだ。密かに、筋肉を鍛え、昔のようにカレーのルウのような腹筋に仕上げ、いつの日か大型バイクでツーリングしてやるぞ。

 楽しい時間を過ごした後、解散と言うことになったのだが、まだ飲み足りないと感じていたメンバーの何人かで高円寺に行こうということになり、中央線に乗った。殺人的な込み具合である。 以前に金曜日の最終の小田急に乗ったことがあるが、そのときほどではなくてほっとした。 信じてもらえないと思うが、新宿で乗ったときは後から後から乗客が押し寄せてきて、入り口付近にいた体が、反対側のドアの近くまで、押しやられていた。その押される力で、とうとうつま先が床から浮かんだ。その状態で、代々木上原まで行ったのである。死ぬかと思った。 それからは、金曜日の最終電車になりそうなときは、まんが喫茶に行くことにしている。

 窮屈な思いをしながら高円寺についた。南口に降り、商店街の中を歩く、「 この店、前は本屋じゃなかったっけ」などと昔高円寺に住んでいた頃の様子を思い浮かべながら歩く。 目当ての店に着いた「 エスペランサ 」。 この店は、上京したての頃良く友達につれて来られた店で、フラメンコが生で楽しめるお店だ。「 えっちゃん久しぶり」と此処のママとあいさつを交わす。舞台の背面には政志の兄貴が描いた油絵が飾ってある。シャガールも確か、アメリカに亡命中にミュージカルの舞台背景を描いていたそうだ。政志の兄貴もきっと偉大な画家になるに違いない。

 20006072102_6_1 席に着くと、えっちゃんが ロゼのボトルを持って来た。それをみて、中山先生が感激している。 三年前に入れたボトルだそうだ。 えっちゃん偉い !   そして、夜が更けていった。 

  

 この写真の中に、以前紹介した「 中山先生 」がいます。 さあ誰でしょう ?。

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